石垣紀行

gyo-za-baku2008-10-16

石垣島に、行ってきました。
生憎の雨模様の中、神戸空港より12時55分のJTAに乗り込みました。
機材はB734で150人乗り、こじんまりした飛行機でした。
当然窓際に陣取りましたが、雨のため、期待していた空からの眺めも絶望、
アルコールサービスもなく、ウトウトしていましたが、石垣島に到着する手前ごろ、ふと窓の外を見ると、眼下に青い空のもとエメラルドグリーンの八重山諸島が、飛び込んでかました。「おー」やっとこさ、アルコール無しで気分も盛り上がってきました。
飛行機は徐々に高度が下がります。
ピンポーン!
「滑走路が短いので急ブレーキがかかりますので、シートベルトや手荷物を固定してください」
飛行機は島を廻り込むように旋回し南の海上より、滑走路に進入してゆきます。
すると微妙に横揺れ、「お、大丈夫かいな?」
スリルを感じながら着地するや否や、ブレーキ!一瞬前のめりになり後はフワッー
歓声と拍手は上がりませんでしたが、ホッとしました。
「なにやらジェットコースターに乗っているみたい! 病み付きになりそう!」
タラップが横付けされ、ドアを出ると熱い!日本と言えど、ここは南国 神戸の肌寒さから一気に30度、「いよいよ石垣島上陸だ!」

石垣島に来た目的に、ママさんの友人に会う為で、レンタカーに乗り一路、友人の経営するパン屋さんへ直行です。
パン屋さんは、スーパーの中にある店舗です。カーナビを頼りに到着すると、
スーパーも大きいし、パン屋さんも、ちょうど入り口を入ってすぐの大きなお店です。
友人・ジロー(ジローといっても女性です)は、ガラスの向こうで、コックコートに高い帽子、働いています。
ママさんに、気がつくと、飛び出してきました。
15年ぶりの再会、純情無垢な店主は、思わず目頭が熱くなりました。

大型スーパーは、24時間営業で、パンは午前7時ごろから焼き始め、順次仕込みと焼きの繰り返し、
午後10時ごろまでは、店頭で販売
午後10時以降は全てのパンを一個づつラッピングして、お客さんがレジまで持ってゆくシステムだそうです。
しかし、仕事は夜10時では、終わらず、次の日の仕込み 厨房の掃除で、終わるのが午前1時、2時 睡眠時間4時間前後で、それが年中無休です。
「本当にようやるわ!」
そんな苦労話に話は尽きませんが、これから暫く合えるので、ホテルに向かうことにしました。
その前に、腹ごしらえ、レンタカーのおじさんに聞いていた、石垣港近くの海人食堂に行くことにしました。
当然!着くや否やオリオンビールを注文「グラス2個!」と、
「お客さん車でしょ! お一人は飲まないで下さい!」「そっ、そうですよね」
当然、店主オリオンビール、ママさん、シークワーサードリンクで「カンパイ!」
おすすめの海鮮丼を注文することにしました。 
来ました丼!やはり南国 なんとか貝に、なんとか魚のさしみ多数に、これは分かります「海ぶどう」 醤油とわさびをかけて、プチプチと貝の歯ごたえと、なんとか魚のプリプリ すいません「あー 美味しい」
その頃には、あたりは暗くなっていました。
いい気持ちになり、ママさんのぎこちない運転で、ホテルに到着しました。
3時間あまりの睡眠のせいか、そのまま爆睡の一日目でした。

やはり歳のせいか、少年の心のせいか、早く寝たせいか、6時ごろ目がさめました。
カーテンを開けると、目の前にはヤシの木 そして 薄水色の海 そして 竹富島
お空は、青空 気分も最高
ホテルは、今年2月にオープンした、ホテルで、お部屋もサラッピン
昨日ジローから貰った、パンとコーヒーで 海を眺めながら 朝食です。(ママさん爆睡)
お腹も満腹で、海辺をお散歩して帰ってきました。(ママさん爆睡)
11時ごろ、やっとママさんが起きてきて、ようやく1日のスタート!
(以後、このパターンは続く)
ナビを川平湾(カビラ)にセットでGO!!
海沿いの道は、気分よろしい。車も無いに等しいし、左手に海を見ながら、のドライブ
川平湾が垣間見えるようになると、海の色が益々うすい水色になって来ます。
周回道路から分かれ、川平湾に到着する道に入ると、そこは袋小路になっています。
到着すると、これまであまり車と遭遇していないのにもかかわらず、けっこう大型バスやレンタカーで溢れています。小さな無料駐車場も満杯状態です。
いよいよ店主の出番です。関西系のドライブテクニックで、隙間一杯の駐車に成功です。
いよいよ川平湾のグラスボートに乗船です。
日焼けした、かわいいお嬢さんの操船とアナウンス「この魚がなになに とか この珊瑚がなになに」とか、店主覚えていませんが、とにかく かわいい!お嬢さんでした。
店主、それは覚えています。
夕食は、奈良から予約しておいた。石垣牛専門の 「やまもと」
石垣によく行く、友人から勧められていました。が、いつも満杯だそうで、予約をいれるようにと言われ、2週間前に予約を入れました。が、2週間前にも、かかわらず
この日は、5時半から7時しかあいていませんでした。「うらやましー」
ジローが、6時には行けるとのことで、5時半少し回って「やまもと」に入りました。
「やまもと」は、まだこんな時間というのに、もう一杯状態です。
名前を告げると、唯一空いている6人掛けのテーブルに案内してもらいました。
お箸が、3膳用意してありました。
6時にジローが来るため スタートはスローペース
石垣牛の焼きしゃぶに、石垣牛のカルビ・バラ・レバーを注文。
美味しいから、すぐ食べてしまします。
しかし、6時が過ぎても ジローが来ません。 焼くものも無いし、煙もでて無いし、
周りは、超満員 6人テーブルに二人で、なにやら、予約なしのお客さんも返しているみたい。 そうこうしているうちに30分前、「ラストオーダーよろしいですか?!」
ちょっと、冷たい雰囲気!ジローに連絡取られへんし、「もう出よか!」
と、いうことで 初めての石垣牛の美味しさも半減し、店を後にしました。
それから、ようやく、ジローと連絡がとれ、7時過ぎに会うことができました。
今度は、お寿司屋さんに直行 「すしは別腹」「ジローは空腹」
15年ぶりの再会を祝して、乾杯!!
ビールに泡盛 じゃんじゃん 
すしに しまらっきょ 豚足 じゃんじゃん
 
ジローは、スーパーでレジのパートしていました。
で、スーパー内のパン屋さんがオープンして間もなく閉店されたそうです。
そして、数ヶ月間閉店状態が続いていたのを見ていたジロー
「器材も全て揃っているし、おまけにサラッピンの状態、もったいない 私が!」
十数年前、パン教室の先生しただけで、パン屋さん。 その大胆さ さすがAB型
それからの紆余曲折のお話が延々、泡盛のカラカラ(泡盛が入っている容器)もカラカラ
でお代わりに継ぐお代わり、夜もふけて12時頃
明日の仕込みがあるので、ジローと一緒にお店へ パイ生地を作るのを見学し午前2時ごろ終了! ジローを家まで送って ホテルに到着 またまた 爆睡でした。
(なんかいつもと変わらんパターンかもしれんなー)

次の日火曜日は、朝から雨 雷雨 スコール お土産ツアーの一日でした。

いよいよ帰る前日の水曜日、スローガンを“一日をフルタイムにアクティブに!”を合言葉(店主だけですが)に、GO!
今日は、快晴
ママさんを無理やり起こして、10時過ぎ石垣港より竹富島へ 竹富島で水牛の大ちゃん
に揺られ 赤瓦にシーサーが出迎えてくれる、沖縄の古い町並みを眺めながら、牛車一杯分の狭い白砂の道をユタユタ 時速1キロペース まったくのスローペース
これまで、何時何分の世界から、「おーいだいちゃん、止まっちゃいかん」 の出発の世界、
たずなを引くオジイは、三線で「安里屋ユンタ」を奏でます。
途中で止まったかと思うと、バケツで糞をゲット、まったく、異次元の世界を体験させてもらいました。
しかし、店主、今日はアクティブ!
スローライフを吹っ切って、石垣港にとんぼ返り、石垣港で待ち合わせしていた、シュノーケリングのオーナーと合流
石垣港よりモーターボートで、シュノーケリング・スポットへ
店主、泳ぐのは泳げるのですが、どうもこの歳になると、「海は見るもの、眺めるもの、眺めてビールを飲むもの」の主義でしたが、どうもママさんの方が変に海の中を見たがるので、本心「しゃあないな」の感じ、 一歩引く感じ で参加いたしました。
ママさんは、珊瑚礁から出たり入ったりの熱帯のお魚 黄色や水色や赤色のお魚をみて、至極感動していました。
店主は、マスクから水がはいるし、足ヒレで足がつるし、「どうも?」って感じ、
この辺 ちょっと性格の不一致を感じました。
でも、 そんなこと絶対言えません。口が滑っても ね
「きれいね すてきね よかったね」で 円満に ね
泳ぐのをいち早く切り上げ、オーナーと喋っていると、オーナーはジローのお店のお客さんで、「あそこのパン美味しいですよね」
とか、インストラクターになった経緯とか、で ママさんがチャプチャプしているのを横目に話が盛り上がりました。
アルコールは、生憎ありませんでしたが、青い海で船に揺られ爽快な一時でした。
この日も、ジローは仕事を終え、ホテルにパンの宅配 またまた 夜更けまで・・・・

いよいよ最後の木曜日、奈良に住む彼女のお母さんに届けるパンを、貰いにまたまたパン屋へ、その時、スーパーのタクシー乗り場で、運転手さんがママさんに「タクシー?」と声をかけました。
ママさん「ノー ノー」??? 注意!石垣は日本です!
そんなこって、最後にひと笑い
ジローから焼きたてのパンを沢山託されて石垣島を後にしました。

結構、石垣の料理も食べたけど、一番の思い出は、ジローの美味しいパンの味でした。
是非、又行きます。