コインパーキングの不思議

ここ一ヶ月くらい、近くのコインパーキングに一台の車が駐車していました。
中には、髪は、ぼさぼさで、パーカーを着た若いお兄ちゃんがいて、助手席に座りダッシュボードにうつ伏せの状態でした。
いつも、店に来るときは、そのコインパーキングの前をとおりますが、はじめは、全然、気が付きませんでした。そして、ある時、お客さんから、その車ことが問題になっていると聞かされ、はじめて車とお兄ちゃんの存在を知りました。
それから、毎日、とても気になるようになりました。
車は、たいがいエンジンをかけたままなので、排気音はブスブスと、
窓は開いたり閉じたり、お兄ちゃんは、後ろの座席にいたり、助手席にいたりと。
そして、コインパーキングは通学路に面していて、父兄の間でも問題になったらしく、警官も、白バイも何度か声をかけていました。
が、駐車料金も払っているらしく、違法性がないのか、警官も帰ってしまいます。
あるときは、JAFがきて給油もしていました。
あるときは、おばさんが、差し入れをしていました。
この世の中、当然考えられんことがおこりますが、
この兄ちゃんの行動って、いったい何でしょうか?「理解しがたい!」
ところが、ところが、2週間まえ突然その車が消えました。
「ほっと」 したのと 「寂しい?」気持です。
また、どこかのコインパーキングでステイしているかも!
そして、あなたの近くにいるかもしれませんよ、
もし、コインパーキングでエンジンかけたままの白い車がいたら中を覗いてみてください。
パーカーを頭からかぶった、ぼさぼさの髪のお兄ちゃんいるはずです。
お兄ちゃんがいたら、あなたは、しばらく退屈せずに済むことでしょう。
そして、勇気があれば聞いて下さい、「なにしてるの」って。