恐怖のバリ島ワルン

午前9時 ガルーダ航空チェックイン完了!
早速 レストランへ直行 
睡眠時間3時間 意識モウロウながら「お疲れ!」ちべたいビールが喉にしみる
今年も行けることに感謝し再度「乾杯!」

飛行機は定刻に出発し順調にバリ島デンパサール空港に到着しました。
気温は30度 天気良好 やはり暑い
宿泊はヌサドアエリアのヌサドア・ビーチホテルです。
ホテルはブルネイ国王の所有で、バリ島でも古くからある格調高いホテルです。
ちょっと古くさいと敬遠されているのか、今はやりのホテルが沢山あるのか
5つ星ながら日本人が少ないので、案外のんびり出来るホテルでした。

近くにあるバリコレクションは、そごう や たくさんのレストラン ショップがあり
各ホテルから送迎もしてくれるので大変便利です。

到着した日もバリコレクションに行きました。
その中のトロピカルは、バリに数店舗あるインドネシア料理のチェーン店で
安く美味しいお店です。
さっそく店に入りメニューを見ると、全体に高くなっていることに驚きました。
レストランもビールにしろ、ワインもみんな高くなっていました。
美味しくいただきましたが、安さを求め明日はワルン(現地食堂)に行くことにしました。

その日はホテルからタクシーでショッピングセンターに、それから
再びタクシーでワルンに行き食事して帰る予定でした。

まず、ショッピングセンターまでメーターは、ほぼ1万ルピア。
が、運ちゃんが、最低価格が1万5千ルピアという札を差し出し、「イチマンゴゼン」
しかたなく支払いました。
ショッピングセンーで買い物をして
ワルンまでタクシーに乗車、メータは先程とほぼ同じ距離1万ルピア
こんど運ちゃん「サンマン」と言ってます。
「サンマンおかしいとちがう」と文句を言おうとしたところ、
イカツイ刺青をした友達が寄ってきて、店主をにらみつけてます。
なにか、不穏な空気 「ok ok 」3万ルピア払って、店に逃げ込みました。

ワルンということで、メニューは現地語と英語表示
ビールも安い さっきの恐怖を払拭するのに、まず「乾杯!」 
それから、シュリンプのフライと野菜の炒めたのと、
中華風の八宝菜みたいなものと、魚を揚げて甘酢餡でからめたものいただきました。
みんな美味しい 「あー幸せ!」
「ソレ、オイシ!」 
振り向くと先ほどのうさんくさい兄ちゃんが笑っています。
なんと店主の後ろの椅子に座っています。
なにやら家族連れで食事に来ているようです。
ママさんと、相手の奥さんはテーブルを挟んで向かい合わせの状態です。
兄ちゃん「ドコカラ キマシタ」「ニッポン ニ イッタコトアリマス」などなど
話しかけてきます。
店主は、相手にならないよう、会話にならないよう適当に返事をしていました。
が、ママさん「かわいいお子さんやね、いくつですか?」
店主内心「相手になるな!」「会話するな!」
兄ちゃん店主の顔を覗き込むように「カワイ 6ネンセイ」「カシコイ」
「コドモ イルノ?」 
店主内心「会話してくるな!」
店主Vサインで「ツー」
兄ちゃん、ママさんに、せんべいみたいなもの差し出して「コレ オイシ」
店主「ノー ノー」
兄ちゃん「ダイジョウブ」 店主内心「何が?」 
ママさん「いただきますー」 内心「そんなの食べるな!」
ママさん「おいシー」店主内心「あほ」

食事も終わり、帰ろうとすると
兄ちゃん「オクッテイク」「ドコノ ホテル?」
店主「ノー ノー」「ノー サンキュー」
兄ちゃん「ダイジョウブ」店主内心「何が?」
ママさん「ヌサドアビーチ ホテル」 店主内心「しゃべるな!」
兄ちゃん「ダイジョウブ」店主内心「何が?」
兄ちゃんの奥さんも一緒に「ダイジョウブ」
仕方なく乗車シマシタ

車は幹線道路を南下 方向は合っています。
わき道にそれないよう祈ります。
それまで雄弁だった兄ちゃん、運転を始めると急に無口になりました。
こんど店主「車多いね?」「この車高いでしょ?」兄ちゃん「・・・・・」
店主内心「どこか連れていく気やろか?」「嫁さんも子供もぐるで・・・」「こわ!」
兄ちゃんと嫁さん、インドネシア語で会話しています。真剣な顔で
店主「南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経・・・・・」店主の宗教は日蓮宗
車が幹線道路を逸れました
心臓が飛び出しそう 
どこかに連れていかれ行かれ、身包み剥がされ、殺されて
「あー 怖―」

「あー」 その時 ホテルのゲートが見えてきました。
兄ちゃん、近道してたんや
車は、ゲートを通過してホテルに到着

この兄ちゃん家族は、親切で、お節介で、いい人でした。
あの「ダイジョウブ」今回は「ダイジョウブ」でしたが、
次回は・・・・・オオ コワー